お知らせ

年頭のご挨拶

2023年1月4日

お知らせ

                                                    年 頭 挨 拶

                                     日本綿スフ織物工業連合会

                                      会 長  平 松 誠 治

 令和5年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 昨年はコロナが漸く落ち着き、明るい兆しの見え始めた新年で、世界がひとつになって復興に向かうものと信じていました。ところが、現実は真逆の方向で、私たちは今、歴史の分岐点に立っているように思います。

 昨年はコスト高との戦いの一年でした。綿工連産地の多くの企業が存続をかけて、急激に進む原材料高、エネルギー高、円安との戦いを強いられました。非常に厳しい経営環境下、自社と綿スフ織物業の存続、そして繊維産業の一員として、これほどサステナビリティを意識した年はありませんでした。

 今年も電気料金の暴騰や為替の乱高下が続くと予想され、暫くは崖っぷちの経営が続くと覚悟しています。綿工連では昨年、織工賃や生地価格の値上げの要請文を作成し、組合員に配布しました。お蔭様で多くの取引先にご理解いただき、価格改定を実施していただいております。今年も最大限の自助努力を続けますが、コスト高に歯止めがかからない場合は尚一層のご協力をお願いしたいと存じます。

 事業としては、今年も一般財団法人での助成金事業を継続します。2019年度から申請書類の簡素化等を図り、従来の新商品開発、販路開拓等の需要振興や生産性向上のための設備投資のほか、ここ数年はデジタル関連の案件も増えてきました。まだ本事業を利用していない企業は是非とも参加してください。前向きな仲間を応援してまいります。

 コロナで停滞していた産地間交流、企業間交流も昨年から少しずつ再開しています。産地組合においては助成金を活用した産地間交流を検討いただくとともに、次世代を担う綿工連綿’s倶楽部(旧青年部)のメンバーが将来への夢を描けるよう支援と連携に尽力します。

 10回目となる「綿織物産地素材展」も3月開催で準備を始めました。

 一企業として、綿スフ織物業として、そして繊維産業の一員としてサステナビリティ実現に向けて、生産性向上とデジタル化を進めるとともに、環境対策と外国人技能実習生のみならず、すべての従業員が働きやすく、楽しく将来に夢が描ける職場を目指すべく、綿工連一体となって取り組んでまいります。

 この一年は昨年にも増して問題山積の一年ですが、行動あるのみ!私たちはこれまで何度も危機的状況を乗り越えてきました。私たちは世の中に必要とされるから、今、存在するのです。自社の強みに更に磨きをかけ、織物の組織の如く、経緯の連携強化を図り、必ずや危機突破を果たしましょう。ビジネスの環境が整うことを願うとともに、あとに続く世代のため、私たちの果たすべき使命をただひたすら実践することを肝に銘じて、一年の始まりの挨拶といたします。


                                          令和5年元旦 


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日本綿スフ織物工業連合会

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