年頭のご挨拶
2026年1月5日
お知らせ
年 頭 挨 拶
日本綿スフ織物工業連合会
会 長 平 松 誠 治
令和8年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年を顧みますと、大阪・関西万博の開催、高市政権の誕生、日経平均株価が5万円を超えるなど、明るい話題がある一方、物価高は依然として続きました。国際的には、トランプ関税や年後半の中国との関係は、私たち繊維業界にも間接的に影響がありました。
綿・スフ織物業界は、更なる小ロット化、原材料高、エネルギー高、人件費の大幅な上昇により、非常に厳しい状況が続きました。中国では、米国向けが不振のうえ自国の景気悪化のため、日本から安値で仕事を受けていることなども一因と考えられます。
そうした中でも、一部の企業では、設備投資や商品開発を行い、積極的に展示会に出展し、ブランド力強化、海外輸出など前向きな企業経営を行っています。
一方で、本年1月から「下請法」が「取適法」に改正され、今後価格転嫁を促すだけでなく、支払期日の短縮や現金化の流れが進み、ここへきて資金回収が早まり資金繰りが楽になりつつあり、我々中小企業にとってプラス面もでてきました。
課題である人材の確保については、特定技能制度における国際的な人権規準としてJASTIの運用が昨年4月に開始され、本会では11月に組合員を対象に「特定技能・育成就労関連セミナー」を開催、現在技能実習生を受け入れている企業は今後の対応の参考としました。また来年4月からスタートする技能実習制度にかわる育成就労制度については、未確定な部分もあることから、引き続き情報収集と中小零細企業が取り組みやすい運用を関係先に要望しています。
本年の事業としては、2026年度も一般財団法人での助成金事業を実施致します。申請書類の簡素化等を行っており、採択件数も徐々に増え、助成先は60社近くとなっています。まだ利用していない組合員におかれては、織物の生産性向上や省力化のための設備投資や展示会出展、新商品開発など、積極的にご活用用下さい。
後継者対策のひとつとして、次世代を担う綿工連綿’s倶楽部(旧青年部)の活動も支援してまいります。昨年も11月に同倶楽部委員が企画する全国交流会を広島県内で開催しました。産地間・企業間で情報交換を通じて次の世代が交流し、将来の夢を描けるよう支援を続けていきます。
需要振興としては、「第13回綿織物産地素材展」を本年3月開催に向けて、出展者を募集し、準備を開始しました。前回から場所を綿工連事務所内イベントスペースに変更、新規1社を含む7社で開催し、落ち着いた商談が行われました。
これらのように取り組む課題は山積していますが、本年の干支は「午」です。現在約400社を切った仲間とともに、「馬」のように疾走し、未来に向かい「飛躍」し、本年も綿工連と会員組合が一体となり諸課題に取り組む所存です。
令和8年元旦